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シシウド
(獅子独活)
花期:8月〜11月 |
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山の日当たりの良い草原に生え、1〜2m程の高さになる大型の山野草。葉や茎に細かい毛が多数。花柄の基部に包葉が無いのも特徴。
花の特徴
花は黄緑白色で、直径3mm程度で先が鋭く尖る。枝先の大柄の複散形花序に白色の小さな花を密に付ける。柄は数十個と多くて長さは不均一。花弁は内側に曲がる。
葉の特徴
葉は、大型の2〜3回羽状複葉で、小葉は長楕円形で縁に鋸歯がある。頂小葉の基部は翼状に流れる。葉柄の基部は、鞘状でふくらむ。
分布
四国、本州、九州 |
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球形状に密に咲く花序が多数。 |
花弁は内側に曲がる。花柄の長さは不均一 |
大型の2〜3回羽状複葉、頂小葉の基部は翼状 |
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イシヅチボウフウ
(石鎚防風)
花期:7月〜8月 |
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石鎚山系の固有種で岩礫地に生育する多年草で、茎は多くの枝を分け、高さ20〜80cm。
花の特徴
茎の先に散形花序をだし、多数の白色の花をつける。外側の花から先に咲き、花弁の先は、内側に曲がる。
葉の特徴
葉は互生、1〜2回3出羽状複葉で、小葉は分裂し裂片は長卵形で粗い鋸歯があり、表面に強い光沢がある。ウバタケニンジンと雰囲気は似るが葉の細裂が、ウバタケニンジンよりも明らかに太い。
分布
四国(石鎚山系、寒風山) |
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茎の先に散形花序をだし、多数の白色の花 |
花弁の先は、内側に曲がる。 |
1〜2回3出羽状複葉で、小葉は分裂 |
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ウバタケニンジン
(姥岳人参)
花期:7月〜9月 |
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高所の岩地に生育する小形の多年草。茎は低く高さ20〜50cm。
花の特徴
少数の複散形花序に、白色の小さな花を密に付ける。外側の花から先に咲き、花弁の先は、内側に曲がる。
葉の特徴
葉は、2〜4回3出羽状複葉。小葉はニンジンのように細裂するのが名前の由来。葉は光沢がある。
分布
四国(赤石山系、他)、九州 |
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少数の複散形花序に、白色の小さな花 |
花弁の先は、内側に曲がる。 |
葉は、2〜4回3出羽状複葉。小葉は細裂 |
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ミヤマノダケ
(深山野竹)
花期:8月〜10月 |
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茎と花が暗紫色で、1mを越える大型の山野草。ノダケよりも枝分かれが多く、多数の花序を付け、大型。
花の特徴
ほとんどが白花のセリ科の中で、数少ない暗紫色の花を咲かせる。
葉の特徴
葉は3出羽状複葉。頂小葉の基部に翼が無いのが、ノダケとの見分けるポイント。
分布
四国、九州
ノダケとの見分けるポイントは、
・枝分かれ、花序の数が多い。
・頂小葉の基部に翼が無い。 |
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枝分かれ、花序の数が多い。 |
写真はまだ蕾。セリ科でjは珍しい暗紫色の花 |
頂小葉の基部に翼が無い |
枝分かれ、花序の数が多い。 |
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ノダケ
(野竹)
花期:9月〜11月 |
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茎と花が暗紫色で、1m程度の山野草。ミヤマノダケに比べて枝分かれが少なく、花序の数も少ない。直立するようにしっかりと立つ。
花の特徴
ほとんどが白花のセリ科の中で、数少ない暗紫色の花を咲かせる。
葉の特徴
葉は3出羽状複葉。頂小葉の基部に翼が有るのが、ミヤマノダケとの見分けるポイント。
分布
四国、本州(関東以西)、九州
ミヤマノダケとの見分けるポイントは、
・枝分かれ花序の数が少なく、全体に直立。
・頂小葉の基部に翼が有る。 |
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枝分かれ、花序の数が少なく、直立する。 |
セリ科でjは珍しい暗紫色の花 |
頂小葉の基部に翼が有る |
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シラネセンキュウ
(白根せんきゅう)
花期:9月〜11月 |
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山の鬱蒼とした林内に生える。高さ1m程度のなる。秋が深まった頃に咲く。
花の特徴
枝先に複散形状花序に白色の花を多数付ける。直径が5〜10cm程度の傘状の花序。
葉の特徴
葉は、3〜4回出羽状複葉で多数の小葉に分かれる。頂小葉は、深い切れ込みが混じって3裂状に見える。
分布
四国、本州、九州 |
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直径が5〜10cm程度の傘状の花序。 |
外側から咲き始める |
葉は、3〜4回出羽状複葉で多数の小葉に分岐 |
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ヤマゼリ
(山芹)
花期:7月〜10月 |
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山地の林内に生え、高さは0.5〜1m。
花の特徴
小型の複散形花序に白色の小さな花を咲かせる。シラネセンキュウに似るが、全体的に小振り。
葉の特徴
茎は中空で無毛。葉は2〜3回3出複葉で粗いの鋸歯がある。茎の上部の葉には葉柄が無くて、鞘となって茎を抱く。小葉の切れ込みはシラネセンキュウよりも浅い。
分布
四国、本州、九州 |
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シラネセンキュウに似るが、全体的に小振り。 |
4裂の白い花。 |
小葉の切れ込みはシラネセンキュウよりも浅い |
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ツルギハナウド
(剣花独活)
花期:6月〜8月 |
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高所の谷間の岩場に生育する多年草。茎は中空のでまばらに分枝する。ハナウドに似るが全体的に小降り。ハナウドとの相違点は
・全体的に小型
・小葉は丸みを帯びて、毛が少ない
・花期が遅い(ハナウドは5〜6月)
花の特徴
枝先に大型の複散形花序を出す。周辺の花の1つの花弁が際だって長いのが特徴。
葉の特徴
葉は3出複葉。ハナウドに比べると小葉が丸みを帯びている。
分布
四国(赤石山系、石鎚山系、剣山系、他)
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枝先に大型の複散形花序を出す |
周辺の花の1つの花弁が際だって長いのが特徴 |
小葉は丸みを帯びて、毛が少ない |
葉は3出複葉 |
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ヒカゲミツバ
(日陰三つ葉)
花期:8月〜9月 |
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多年生草本。暖帯上部域から温帯下部域にかけて、深山の湿度の高い谷間に群生。
花の特徴
花は白色。総苞片はない。果実はややいびつな球形。シラネセンキュウやヤマゼリに比べて花序がまばらで花の数も少ない。
葉の特徴
茎葉は2回3出複葉で、長い柄がある。 小葉は卵形〜楕円形で鋸歯がある。
分布
四国、本州(関東地方以西)、九州
*小葉が羽状に深く切れ込むものをハゴロモヒカゲミツバ。
*カノツメソウは、葉がもっと細い。 |
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花序がまばらで花の数も少ない。 |
花弁は内側に曲がって、雄しべが長い。 |
茎葉は2回3出複葉で、長い柄がある。 |
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イワセントウソウ
(岩仙洞草)
花期:5月〜6月 |
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深山の湿った苔岩などに生える。高さ10〜25cm程度。一見してセリ科には見えない。
花の特徴
茎頂に1個の複散形花序をだし、2〜3個の花からなる小さな散形花序を10数個付ける。小さい花で、白色の5弁花。
葉の特徴
茎は単一で、茎葉は普通1個。細長い線形の羽状複葉。
根生葉は、2回3出複葉、小葉は深く切れ込む。
分布
四国、本州、九州 |
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2〜3個の花の小さな散形花序を10数個付ける |
小さい花で、白色の5弁花。 |
茎葉は普通1個。細長い線形の羽状複葉 |
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ノラニンジン
(野良人参)
花期:7月〜9月 |
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ヨーロッパ原産で、栽培されるニンジンが野生化した帰化植物。高さ0.5〜2m程になる。
花の特徴
茎の先から複散形花序を出し、白色の小さな花を密生する。5弁花で外周部に咲く花の花びらの大きさに大小がある。果実は卵状長楕円形で、鳥の巣のように密集する。
葉の特徴
茎は有毛で稜がある。葉は2〜3回出羽状複葉で、小葉はかなり細く裂ける。 |
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茎の先に複散形花序、白色の小さな花を密生する |
5弁花で外周部の花の花びらに大小がある |
葉は2〜3回出羽状複葉で、小葉は細く裂ける。 |
果実は卵状長楕円形で、鳥の巣のように密集する |
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