四国の山めぐり 東赤石山(1707m)〜権現越え: 2002年6月1日  

 ■東赤石山から権現越え
   石鎚山脈の東に連なる法皇山脈、その法皇山脈の盟主東赤石山は、四国の高山植物の
   宝庫と呼ばれ、多くの珍しい高山性の植物が植生しており、愛媛県の特別保護地区に
   指定。
   この東赤石山の西に位置する八巻山から、東に位置する権現越えまでは蛇紋岩系の橄欖岩が
   露出しており、赤褐色の山肌は四国では珍しいアルペン的な風景を形成しており、東赤石山同様に
   多くの高山植物が植生。
   昨年、この東赤石山と権現越えにはそれぞれ別の日に登ったことはあるが、今回は縦走してみました。   

   家からは、大永山トンネルを抜け、筏津山荘の近くに車を駐車。筏津の登山口までは約30km
   1時間弱で到着。
     
カシミール3Dによる東赤石山 (山旅倶楽部の地図データ利用)
高度データ  筏津登山口  :約670m
 東赤石山    :1707m
 権現越え   :1461m
 床鍋登山口  :約690m
 
コースタイム 筏津登山口(6:40) → 南麓草原(9:50) →
赤石山荘(10:30〜10:45) → 八巻山稜線(11:45) →
東赤石山頂上(12:40〜12:50) → 権現越え(14:30) →
床鍋登山口(16:50) →筏津登山口(17:25) 

 今回は、水色のコースを歩いた。
 床鍋登山口から、筏津山荘までは車道を歩いた。 


  ■筏津登山口から赤石山荘
    筏津登山口を、6時40分に出発。 
    途中、赤石山荘に向かう西側のルートと、
    東赤石山頂上へ向かう東側のルートの分岐。
    今回は、赤石山荘直上の、八巻山稜線から
    東赤石山、権現越えへ縦走するので、
    西側ルートを登った。

    赤石山荘までの登山道では、
    ウツギ類やタニギキョウ、アオテンナンショウ、
    シコクチャルメルソウ、コケイランなどを
    見ることができた。
  

 
  ”東赤石山へ、のんびり歩いて約4時間”と 
          書かれている。


 筏津登山口から約1時間で分岐。
 今回は、ここより西側(左)ルート。
  赤石山荘までの登山道は、一部人工林があるが、
  ほとんどが自然林。途中3回ほど沢を渡るところがあり
  水を補給することができる。

 ■赤石山荘から八巻山稜線へ

   筏津登山口から約3時間で、広々とした
   八巻山から東赤石山へ続く南麓の草原に出る。
   この一体は蛇紋岩系の赤褐色の橄欖岩が
   露出した、雄大なアルペン的な風景と、”お花畑”
   と称される多くの珍しい高山植物が自生する
   すばらしいところ。

   しばらく、この雄大な風景と高山植物を
   楽しんだ後、赤石山荘前で、昼ご飯。



   赤石山荘付近からの八巻山方面
              ↓

   八巻山の南山麓に広がる赤褐色の岩が露出した
   斜面を、リボンを頼りに稜線を目指す。
   
  

   
  
蛇紋岩系の橄欖岩は、奇怪な姿を見せている。


  ちょうど今の時期、岩が露出した南麓斜面一帯で
  キバナノコマノツメ、シライトソウ、ユキワリソウ等が
  咲き誇っている。

    ゆっくりと楽しみながら岩を登っていく。

 ■八巻山稜線から東赤石山頂上へ
   八巻山の稜線から、東赤石山の頂上へは、目印のリボンと稜線を意識しながら
   岩をよじ登ったりしながら進む。
   北側には、、瀬戸内海の展望が見渡すことができ、南には四国の山並みを望むことができる。
   
    八巻山方面
     この岩を登ってここまで。

  東赤石山方面
    さらに、稜線沿いに東赤石山頂上を
    目指す。
    奥に、権現山。




   ■東赤石山頂上
     ここの頂上は、意外と狭い。6畳程度??
     さらに、東に数分行くと、もう少し広い見晴らしの
     いい場所がある。
    
  


  ○東赤石山頂上から望む、四国の山並み(拡大写真、写真をクリックしても見えます。) 

 ■東赤石山から権現越え
   東赤石山の頂上から権現越えを目指す。
   ここも、岩の上を歩く。
   ルートがはっきりしていないので、
   稜線から離れないように意識して歩く。
   権現越えまでのこのルートも、見晴らしがすばらしく
   八巻山同様の、高山植物が多く見られた。

   もっと楽に権現越えに行くなら、一度赤石山荘に続く
   巻き道まで降りて、権現越えまで歩いていった方が
   楽。(たぶん)


   左の写真が、東赤石山の頂上から数分東に行った所。
   ここの方が、広々として見晴らしも良い。
   ここからさらに、稜線を伝って、前に進む。 

権現越えの草原
  ここにも多くの高山植物が自生。
  今の時期、シライトソウとマイヅルソウが
  咲いていた。
    ここから、稜線伝いに権現越えを目指す。
    

■権現越えから床鍋登山口
  権現山からの下りの登山道は、
  迷うこともなく、よく整備されており
  歩きやすい。 
  原生林やしゃくなげ林や、後半は
  杉の人工林。

  最後に民家の横を降りると床鍋の
  登山口に到着。

  今回は、筏津登山口から登ったので
  さらに、30分ほど車道を歩いて、
  やっと、筏津の車の駐車位置に
  帰ってきた。

 ■東赤石山の高山植物
    八巻山の南山麓の草原、八巻山から東赤石山、権現越えへと連なる赤褐色の岩が露出した稜線、
    権現越えには、期待していた高山植物が多く花を咲かせてました。

    南山麓の草原から東赤石山山頂までは、キバナノコマノツメ、ユキワリソウ、シライトソウがちょうど
    今を盛りに咲いてました。低木のヒロハヘビノボラズやキバナツクバネウツギも、多数花を
    付けてました。

    東赤石山から権現越えに向かう岩が露出した稜線でも、同様にキバナノコマノツメやユキワリソウ、
    シライトソウを、楽しむことができました。

    権現越えに広がる草原で、シライトソウが満開状態。マイズルソウは、やっと咲きかけたところ。
    ただし、今の時期この2種以外は、意外は見ることができなかった。
    
    権現越えへ下る登山道で、思いかけず、初めて見るラン系の淡紅色の花を発見。後で調べると
    ノビネチドリ。   


    ○シライトソウ
      特に、権現越え付近で群生。

   ○キバナノコマノツメ
       ちょうど今が、見頃。


  ○ユキワリソウ
     八巻山から東赤石山に続く南麓で、淡紅色の可憐な花。


   ○樹木の花
      八巻山の南麓斜面では、至る所でヒロハヘビノボラズ、キバナツクバネウツギが花を咲かせていた。
      草原の麓ではウスノキ。
キバナツクバネウツギ ウスノキ

ヒロハヘビノボラズ


   ○ノビネチドリ
      東赤石山の頂上から権現越えに下る登山道で、ノビネチドリ。
      初めてみるこの花は、淡紫色がとっても目立ってました。


  ○マイズルソウ
     権現越えの草原では、白鳥が羽を広げたような姿のマイズルソウが群生。
     ちょうど咲き始めで、これからが見頃。

     権現越えまでの登山道では、ギンラン、シャクナゲ、ツクバネソウ。
マイズルソウ    ギンラン

シャクナゲ    ツクバネソウ

■登山道の山野草
   筏津の登山口から東赤石山への登山道では、アオテンナンショウ、タニギキョウ、
   シコクチャルメルソウ、シコクハタザオ、コケイラン、ヒメレンゲ、ガクウツギ、ガクウツギ等の
   花が咲いてました。

   権現越えから床鍋への登山道でも、フタリシズカ、アオテンナンショウ、タニギキョウ、
   シコクチャルメルソウ、ヤマキケマン、 床鍋登山口周辺ではユキノシタ。
アオテンナンショウ シコクチャルメルソウ ガクウツギ

ヒメレンゲ シコクハタザオ コケイラン

フタリシズカ ヤマキケマン ユキノシタ


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