四国の山めぐり  東赤石山(2003年7月26日) : 1707m   (1/1)



■東赤石山


 例年になく長かった梅雨も開けて、約1ヶ月ぶりに山に登る。
蛇紋岩系の赤褐色の橄欖岩が露出して、四国では珍しい豪快なアルペン的な風景を見ることができる東赤石山に、Fさんと向かう。 八巻山から東赤石へと続く南麓のロックガーデンには、ちょうど夏の高山植物も咲いている時期。
朝6時半に出発し、別子山村の筏津の登山口を目指す。大永山トンネルを抜けて、家からはちょうど1時間で登山口に到着する。 
正面に見えるのが、東赤石山頂上 →


 カシミール3Dによる東赤石山 (歩いたのは黄色のコース)

   ◇高度データ
      筏津の登山口:約680m
      八巻山    :1698m 
      東赤石山  :1707m
   

◇タイムコース
   筏津登山口(7:30)→ 分岐(8:25〜8:35)
   → 南麓トラバース道(10:55) → 赤石山荘(11:45〜12:20)
   → 八巻山(13:20) → 東赤石山(13:55〜14:25)
   → 赤石山荘(14:55〜15:20) → 分岐(17:05〜17:10)
   → 筏津登山口(17:50)
       *家から約30km(約1時間)


■筏津登山口からの登山道

 ”のんびり歩いて4時間”と書かれている案内標識の登山口から歩き始める。 鬱蒼とした人工林の中を歩いてしばらくすると、右手に八間の滝が見えてくる。
1時間ほど歩くと、沢に到着。この沢には、増水で流されないように、ワイヤーでつながれた丸太の橋が架かっている。この橋を渡ると、東赤石山頂に直上する東側のルートと、赤石山荘に向かう西側ルート(瀬場谷)の分岐。

 登りは、途中にきれいな沢があり、赤褐色の岩の登山ルートを味わえる、東側ルートで登る。 そのあと、東赤石山には直上せずに、南麓のトラバース道で赤石山荘を経由して、八巻山の稜線に直上し、東赤石山に向かう。 下りは、トラバース道に下った後、再度赤石山荘を経由して西側ルートを下る、八の字コースを歩く。

   
沢に掛けられていた丸太の橋。


この沢を渡ると、すぐに分岐。
ここで10分ほど
最初の休憩を取る。



◇分岐からさらに、20分ほど歩くと、再び沢に出る。小さな滝もありなかなかの雰囲気。 岩場には、イワギボウシも咲いていた。


◇ このルートは自然林が多く残っており、赤褐色の岩の登山道もある。 だんだんと明るい雰囲気となり登山口から3時間半ぐらいかかって、やっと東赤石山の南麓のトラバース道に到着。
この分岐を右(東)に行くと権現越え、左(西)に行くと赤石山荘に行く。


■赤石山荘に向かう。
 東赤石山の南麓トラバース道を左(西)に進んで、赤石山荘に向かう。 ここからは、東赤石山から八巻山に続く、橄欖岩が露出したアルペン的な雄大な岩峰を眺めながら、ゆるやかなルートを快適に歩く。
南麓の斜面には、夏の高山植物が咲き誇っている。 このトラバース道で、かなりスローペースで歩いたので、4時間15分かかって、11時45分にやっと赤石山荘に到着する。
山荘の冷たい水をもらって、ここでラーメンを作って昼食。




◇赤石山荘付近から見上げる八巻山と南麓斜面 
    この南麓は、夏の高山植物のロックガーデン。



■八巻山、東赤石山を目指す。
赤石山荘でゆっくりとくつろいだ後、12時20分に八巻山、東赤石山を目指す。

赤石山荘から、八巻山の稜線に向かって直上する。 この当たり一体はロックガーデンになっており、夏の高山植物を楽しみながらゆっくりと登る。 稜線当たりには、シコクギボウシやタカネマツムシソウが見事に群生している。

ここからは、岩場の稜線沿いに八巻山を経由して、東赤石山を目指す。 リボンやところどころに残る踏み跡を確認しながら、稜線を外さないように進んでいく。








シコクギボウシはちょうど見頃。
岩場の稜線で、群生していた。


◇八巻山頂上の八巻大権現(↓)

右の写真は、八巻山から見る東赤石山頂上。今から岩場の稜線沿いに東赤石を目指す。


八巻山には、様々な形をした奇岩が多い。右の写真は槍のように尖った岩。(
岩場に張り付いて咲いているイワキンバイ。すごい生命力。(


横顔のように見える。(



■東赤石山頂上(1707m)

13時55分、頂上に到着。 大座礼山から平家平、冠山へと続く山並みがきれいに見える。 青空の下、雲も多くて特に北側の瀬戸内海方面は、みごとに雲海が発達している。 頂上では、5人ほどの先客が山並みを眺めている。

山頂で、コーヒーブレイクをして、30分ほどゆっくりとした後、下山開始。







頂上から、歩いてきた八巻山方面。


東赤石山頂上から、少し東に進むと見晴らしの良い三角点。

ここからの、権現山、二ツ岳方面の見晴らしもすばらしい。 権現越え当たりは、ちょうど雲海に覆われている。 昨年はここから、稜線沿いに権現越えまで歩いた。


東赤石山頂上から望む八巻山と、大座礼山から平家平へと続く山並み
写真をクリックすると、拡大写真

■東赤石山の高山植物

東赤石山は、四国の高山植物の宝庫と呼ばれていて、多くの珍しい高山性の植物を見ることができる。特に、八巻山から東赤石山へと続く蛇紋岩系の岩が露出した南麓は、まさしくロックガーデンで夏の高山植物が花盛り。見応えがある。

シコクギボウシ、タカネマツムシソウ、イワキンバイ、シモツケソウ、シモツケ、ウバタケニンジン、ホソバシュロソウ、ツルギハナウドは、ちょうど見頃。 タカネイバラは、花期は終わっていた。 一輪、なんとか咲き残っていた花を、初めて見ることができた。 シラヒゲソウはまだ堅いつぼみで、咲いていたのは一輪だけ。 オオトウヒレンも蕾。 

タカネマツムシソウ 八巻山の稜線で群生


オトメシャジン 東赤石山の固有種


シコクギボウシ  ちょうど見頃。
八巻山の稜線では群生していた。


コウスユキソウ イワキンバイ


コカラマツ ツルギハナウド


ナンゴククガイソウ タカネイバラ 
花期は終わっていたが、一輪だけ咲いていた。



ホソバシュロソウ シモツケ シモツケソウ


シコクママコナ シラヒゲソウ  咲いていたのは一輪
ほとんどは、まだ堅いつぼみ
ウバタケニンジン


■赤石山荘経由で瀬場谷コースで下山

14時25分、下山開始。
頂上から、トラバース道に下ってから、再び赤石山荘を目指す。

赤石山荘で、暖かいスープを作って、30分ほど休んだ後、15時20分に瀬場谷コースを下っていく。途中2度沢を渡って、分岐に合流。17時50分に、筏津の登山口に到着する。

長時間の山歩きと、暑さでかなり疲れたが、山並みと高山植物にめぐまれた充実した東赤石山でした。
 


■登山道で咲いていた山野草
写真以外にも、ギンリョウソウ、モミジガサ、ウツギも咲いていた。
ノリウツギ ウバユリ


バイケイソウ ホタルブクロ ヤマアジサイ