四国の山めぐり  石鎚山(1982m) : 2003年 6月2日  (1/1)



■石鎚山 

 台風4号が去った後に、石鎚に向かう。
昨年のちょうど今頃に、東赤石山に登ったときに咲いていたユキワリソウ、キバナノコマノツメなどが見るために石鎚に向かう。それと、昨年秋に東綾を登ったときに、赤く紅葉した多数のイワカガミの葉も気になる。

 今年初めて瓶ヶ森林道を走って土小屋に向かう。台風が去った後ということで、林道の状態が気になっていたが、ところどころ石が転がっていたり倒れている木があるが、特に走行には問題なく、土小屋に、7時に到着する。

 
  キバナノコマノツメと
背後に見える淡桃色のユキワリソウ

 カシミール3Dによる石鎚

 ◇高度データ
  土小屋登山口:1492m
  天狗岳   :1982m
  弥山    :1974m
◇コースタイム
  家を出発(5:10) →土小屋着(7:00) →登山口(7:15)
  →東稜の分岐(8:15〜8:20) →鳥居 (9:00〜9:05)
  →面河渓分岐(9:25)→(お花畑)→西ノ冠のコル(11:15)
  →石鎚山頂(12:15〜13:05) 
  → 東綾分岐14:40 →登山口15:50 
            *登山口まで家から約65Km


■新緑の土小屋登山ルートを歩く
 準備をして、7時15分に土小屋の登山口を出発する。 ぶなの原生林を気持ちよく歩く。 北側から南側斜面のトラバース道に移ると、石鎚山頂が眺望できる。

 約1時間で東綾との分岐。 今日は登りは北壁のトラバース道を進む。 下りには東稜コースを、降りる予定。 


南斜面のトラバース道からの石鎚眺望 南尖峰、天狗岳、弥山と続く石鎚岩峰
南尖峰へ続く東綾コースも見える。



■土小屋登山ルートの山野草
  石鎚北壁のトラバース道は、夏の山野草が多く咲くルート。ただし、今の時期見ることができた花は少なかった。 土小屋登山口を歩き始めると、タチツボスミレ、シハイスミレ、ツボスミレなどの花期の終わりかけたスミレの花が、ところどころで咲いている。 ジロボウエンゴグサやエンレイソウも花の時期は過ぎていて、咲いていたのはわずか。 マイズルソウの葉も多く見られたが、花期はこれからで、咲いている花はほんの少しだけ。


ワチガイソウ
花の少ないこの時期、小さい花が目立っていた
ナツトウダイ
地味だけど、全体的の面白いイメージ


イシヅチテンナンショウ マムシグサ ヤマシャクヤク、登山道の斜面で咲いている。
バイケイソウの若葉も大きく育っている。

■鳥居の合流点から二ノ鎖へ
  9時に、表参道コース(成就社コース)との合流点の鳥居に到着。小休止をした後、2の鎖を利用して登る。 この鎖を利用するのは初めてで、想像した以上の急勾配を慎重に登っていく。 岩場では、イワカガミが咲き始めていた。  
二ノ鎖の途中から、表参道コース
(成就社からのルート)を見下ろす。
このルートはまだ歩いたことがない。→


ハリブキ。 トゲだらけの植物。
葉の表面や茎がトゲで覆われている。 
二ノ鎖を登り切ったところから見た、石鎚北壁。昨年の秋にこの北壁をロープで登っている人を見た。


■西ノ冠を目指す。
 二ノ鎖を登り切ると、三ノ鎖は利用せずに、巻き道を歩く。すぐに、面河渓への分岐。 この分岐を面河渓の矢印方向に歩いていく。 途中シコクシラベの原生林に入ると、標識が古くてよく見えないが、面河と二ノ森方面の分岐。 ここを二ノ森方面に向かう。

歩き始めると、傘をひらきはじめた
ヤブレガサが群生していた。(↓) 
二ノ森、西ノ冠と面河渓への分岐当たりは、マツ科のシコクシラベの自然林。四国では1700m以上の石鎚山系と剣山系に点在して自生している。氷河期以降の温暖化のために、分布域が狭まっているそうです。(↓)



◇自然林を抜けると途中からは、笹の中のトラバース道に変わる。 広大に広がる笹原、目前に見える西ノ冠岳から二ノ森に続く山並み、背後に切り立った石鎚山頂と、非常に眺めの良い快適なコース。石鎚登山道から分岐したこのルートは、アップダウンも少なくて広々とした展望を眺めながら歩ける快適なコース。
振り返ると、両サイドが切り立った弥山が見える。 これから目指す西ノ冠岳方面への笹原ルート。
アップダウンが少なく、展望も良くて快適。


◇西ノ冠岳から二ノ森へと続く山並み。 (写真をクリックすると拡大写真


■高山植物の群生
 笹原の快適なトラバース道を歩き始めると、花期が終わって花が緑に変わったショウジョウバカマや、小さな白い花のツボスミレが咲いている。 マイズルソウやアカモノの小さなつぼみも見られたが、花はまだ咲いていない。アカモノは銅山越えあたりではちょうど見頃だが、この当たりは遅いようだ。

西ノ冠岳のガレ場に近づくと、鮮やかな色をしたイワカガミが目立ち始める。目的のザレ場の斜面には、ユキワリソウやイワカガミ、キバナノコマノツメが群生している。 1時間近く花を眺めながら、写真を撮ったり、コンビニのおにぎりを食べたりする。  


イワカガミ キバナノコマノツメ ユキワリソウ






◇山野草を楽しんだ後、二ノ森と西ノ冠岳のコルまで歩いて行く。 目前に二ノ森が迫ってくる。1時間強で行けるコースだが、今日は石鎚山頂から東綾を降りる予定なので、ここでUターンして、石鎚を目指す。
山麓から、西ノ冠岳頂上を見上げる。→


■石鎚山頂

12時15分に、弥山に到着する。 弥山でしばらく休んだ後、天狗岳、南尖峰へと大展望を眺めながら、ゆっくりと、峰の稜線を歩く。

南尖峰の東端あたりから、東綾コースを下っていく。
弥山から望む天狗岳→


◇天狗岳から弥山、西ノ冠岳から二ノ森へと続く山並み。 (写真をクリックすると拡大写真


◇南尖峰から天狗岳、西ノ冠岳から二ノ森へと続く山並み。 (写真をクリックすると拡大写真


南尖峰 大砲岩、墓場尾根方面



◇石鎚山頂の高山植物
 頂上では、シコクハタザオやイワカガミが咲いていた。 マイズルソウは今日歩いたルートのいたるところで見られたが、咲いている花は少しだけ。 ここ岩峰でも、マイズルソウの花が咲き始めていた。

←イワカガミ
  新緑のマイズルソウの葉と、
  紅葉したイワカガミの葉


   シコクハタザオ→ 
             マイズルソウ↓

■東綾コースを降りる。
 1時5分に、東綾コースを降り始める。 このコースは昨年、3度登ったことはあるが、下りるのは初めて。 最初の岩壁を岩のさけめや、木の根をつかみながら慎重に降りていく。さらに続く急坂や、矢作岩当たりの急な笹ルートもゆっくりと下っていく。 
 この東綾コースでも、今の時期咲いている花は少ない。 シャクナゲとイワカガミ程度。期待していたミヤマダイコンソウもまだまだ小さなつぼみ。一番目立っていたのが、シャクナゲ。 ところどころで小さく群生している。 昨年の秋に見た紅葉したイワカガミも花を咲かせている。

 2時40分にトラバース道との合流地点に到着。 登りもきつい東綾コースだが、今回初めて下りを歩いてみて、岩壁の下りや、足下の見えない急坂の笹ルートなど、登り以上に、注意が必要だと感じる。
始めに、この岩壁を下りてくる。 斜めに切り立った岩壁を進んでいく。


奥に見える、岩黒山、筒上山、手箱山。 矢作岩付近から。奥に霞んで見えるのが瓶ヶ森


矢作岩。笹の急坂を下る 南尖峰へと続く東綾


期待していたミヤマダイコンソウは、まだ堅いつぼみ。 東綾で目立っていたシャクナゲ

■石鎚で見た樹木の花
 石鎚には、カエデの仲間の樹木が多い。 ナンゴクミネカエデ、コミネカエデ、アサノハカエデ、コハウチワカエデなど。下の写真は、葉の先が細長く尖っているナンゴクミネカエデの花。 頂上近くでは、小さな白いつぼみを付けたナナカマドも見ることができた。 

ナンゴクミネカエデ コヨウラクツツジ


花の終わった後? コマガタケスグリ ウスノキ


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