四国の山めぐり    天ヶ峠(約1300m) : 2003年12月14日   (1/1)


■天ヶ峠 「古道 炭の道を歩く」  

 加茂蕎麦くらぶの”秋にふれる山歩きの会 「炭の道を歩く」”に同行させてもらう。
 集合場所の西条市産業情報支援センターに8時半に集合する。参加者は10人、すでに日本100山を踏破された人や、今回が初めての山歩きの人など多彩なメンバー。
 車3台に分乗して、登山口を目指す。R194号線を走って、寒風山トンネル手前から左折して、旧国道をしばらく走ると、今日のルートの出発点に到着する。
 


 カシミール3Dによる天ヶ峠と炭の馬道

 ◇高度データ
  出発地点:約740m
  天ヶ峠  :約1300m  
   
◇コースタイム
  出発(9:40) → 天ヶ峠手前で昼食(13:10〜14:05) 
  天ヶ峠(14:15〜14:30) → 出発地点に帰ってくる(16:30)   


■炭の馬道を歩く。

 出発点は、登山口の案内標識や踏跡も全くない、杉の植林帯の斜面を登っていく。15分ほど、樹林の中をまっすぐに登ると、古い山道にたどり着く。この道が、当時馬も使って炭を運んだ古道で、2mほどの幅がある。
 
この山道を、今回の世話役のTさんに、いろいろと説明してもらいながら、ゆるやかな勾配を歩いていく。植林帯を抜けると広葉樹の自然林。落葉で覆われた古道を気持ちよく歩いていく。

Tさんからもらった資料には、今日歩いた炭の道が、次のように紹介されいる。
 粗銅1トンを精錬するのに、薪6トンと木炭4.8トン必要とする。そのために別子銅山を中心にして、山の中に炭を運ぶ道が整備された。 別子銅山の精錬のために、加茂の各奥地で産した木炭を、川来須から馬により天ヶ峠を越えて宿(しゅく)に集積し、宿から別子東延まで運搬した。 その盛んなときには、馬百頭が毎日通っていたといわれている。当時の宿(しゅく)には、建物が幾棟も並び立ち、一時は二百名ぐらいが住んでいた。




落ち葉で覆われた、自然林の道。ふかふかして気持ちよく歩いていく。


岩や石垣が多い。 どれも苔むしている。




天ヶ峠へと続く尾根。
天ヶ峠は、右の木立に隠れている。


 今では、ほとんど歩く人もいなくて、廃道になっている。途中、崩壊しているところもあり、ロープを渡して慎重に進む。
 歩く人もほとんどいないコースだが、かつての別子銅山の繁栄を忍ぶように、石垣の跡が、多くみられる。





最近の冷え込みで、沢は凍り付いていた。つららが見事に連なっている。 
このあたりで標高約1250m。





天ヶ峠の少し手前で昼食。もう1時をすぎている。日差しの当たる場所でゆっくりと昼食。 風もなくて、じっとしていてもあまり寒さを感じない。


■天ヶ峠
 昼食を食べたところから10分ほどで、今日の目的地、天ヶ峠に到着する。峠からは、沓掛山が見える。この峠を越えて続く古道は、宿(しゅく)に続く。
 かつては、この天ヶ峠を越えて宿(しゅく)に炭を集積して、別子銅山へ運ばれた。 天ヶ峠で記念撮影をして、歩いてきた道を下る。

 秋から冬を感じ、炭の道を思い浮かべながらの、山歩きでした。


天ヶ峠で記念撮影 樹枝の間から見えるのが、沓掛山