四国の山めぐり  銅山越え(1294m) : 2004年 5月15日  (1/1)


■銅山越え 

 天気が昼から下り坂になるということで、近場の銅山越えに向かう。 東平の登山口を目指したが、なぜか通行止めで、林道が閉鎖されていた。 しかたなく日浦の登山口に向かう。

 家から40分ほどで、日浦の登山口に到着する。 ちょうど、ツガザクラが咲いている頃で、駐車スペースには20台以上の車。 ツガザクラは銅山越え周辺が、西日本唯一の自生地で、自生地南限域。

 
  ツガザクラ

 カシミール3Dによる銅山越え

 ◇高度データ
  日浦登山口 :約830m
  銅山越え   :1294m
  
◇コースタイム
  家を出発(7:10) →日浦登山口(7:50〜8:00) 
  →ダイヤモンド水(8:55〜9:00) →歓喜口(9:47) 
  →旧牛車道分岐(9:50) →銅山越え(10:25〜10:40)
  →ダイヤモンド水(11:30〜11:50) →日浦登山口(12:25)
              *登山口まで家から約26Km


■日浦の登山口から歩く


 8時に日浦の登山口をに出発する。 雲が多く、風は少し強いが日は差している。 渓谷沿いのルートを、旧別子銅山の約300年の遺跡を眺めながら登っていく。 遺跡には丁寧な解説標識が立っている。 
 






◇この登山ルートには、石垣が至るところに見られる。 別子銅山の繁栄の頃が忍ばれる。かつてここの小学校には、300人もの生徒がいたらしい。この小学校跡には、ホウチャクソウが群生していた。 登山道の足下にはアカモノの葉が多い。咲いている花はまだわずか。


小足谷接待館跡 劇場跡と小学校跡


ホウチャクソウ ルイヨウショウマ

■ダイヤモンド水
 8時55分に、ダイヤモンド水に着く。 パイプからは絶え間なく清水が流れている。 ベンチやトイレもある、休憩ポイント。ここで一休み。 
 
【ダイヤモンド水の由来】
 鉱脈を探すために1951年にボーリング調査をしたときに、水脈にあたって水がわき出た。 その時のロッドの先端のダイヤモンドのビットが、水脈に残ったままになったのが名前の由来。

 

■銅山越えを目指す。
 9時に、ダイヤモンド水を出発し、銅山越えを目指す。 
 ダイヤモンド水からしばらくは、渓谷沿いのルート。 沢にかかる橋を渡りしばらくすると、橋を渡るコースとの分岐。 登りは、そのまま真っ直ぐに進むコースを取る。 ちらほら咲き始めたアカモノが見られるが、数はごくわずか。 ダイヤモンド水を越えてからも、別子銅山の歴史を感じることが出来る石垣が多い。

 大山積神社跡を通り、さらに登っていくと、きれいに整備された 別子銅山発祥の坑道、歓喜坑跡に着く。 ここから旧牛車道への分岐までは、すぐ近く。


ダイヤモンド水からしばらくは、沢沿いに登っていく。


石垣が積まれているところが多い。別子銅山の歴史を感じる。


大山積神社跡 歓喜坑跡。 別子銅山発祥の坑道


◇登山道で咲いていた花。
 このルートには、アカモノが多いが、咲いている花はまだ少ない。 良く目に付いたのがギンラン。 写真以外にも、ガクウツギ、ニョイスミレ、フモトスミレ、タチツボスミレ、コバノフユイチゴ、ジシバリ、シロバナニガナ、ヤマニガナが咲いていた。
ギンラン
いくつも目にすることが出来た。
アカモノ
まだまだ咲き始めで咲いている花は少ない。


クルマムグラ イチヤクソウの蕾 コバノガマズミ


■旧牛車道から銅山越えを歩く

 歓喜坑跡から、旧牛車道への分岐には、すぐに着く。 分岐には、銅山越近道と旧牛車道の分岐の案内標識がある。 銅山越えには遠回りになるが、ここを旧牛車道の方向に進む。 分岐を進むとすぐに沢沿いのゆったりとした、牛車道に出る。 牛車道横の斜面や沢沿いのザレ場には、数多くツガザクラが群生している。 花もきれいに咲いている。
牛車道を見下ろす。 三ツ森山、大座礼山が見える。 


銅山越えへ続く、牛車道。 この当たりにくると、きれいに咲いたツガザクラの群生が見られる。 蘭塔場跡。開坑3年目に起こった大火事での132名の犠牲者を祀っている。



■銅山越え(1294m)

 ツガザクラノ群生を見ながら、牛車道を進む。 写真を撮りながらゆっくりと歩いたので、30分ほどかかって、銅山越えに着く。 雲も多くなり、薄暗い。 風が抜けるため、風も非常に強い。 こういった過酷な環境だから、ツガザクラが銅山越えに群生を広げていけるのかもしれない。 アカモノも多いが、まだ花はほとんど咲いていない。

 
銅山越の峰地蔵


正面に見えるのが、西山。 銅山越えから西山に広がる礫岩地には、ツガザクラとアカモノの群生が広がっている。 銅山越えから、西赤石山へと連なる山並み


■ツガザクラ(栂桜)


 通常標高2,000m前後の高山にしか生育しないツガザクラだが、銅山峰では不思議なことに標高1,300m前後の尾根に生育していて、自生地の南限。 赤石山系一帯は自然環境保全地域に指定されている。
 銅山越えの礫岩地にアカモノと一緒に群生している。 アカモノはまだ咲いてなかったが、ツガザクラはきれいに咲いていた。 まだ蕾も多くて、5月末頃までは楽しめそう。 曇りの風が強い天気の中、多くの登山客がツガザクラを見に登ってきていた。




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