2005年7月7日 (1/2)

梅雨の晴れ間に、山開きで賑わう石鎚を約2年ぶりに登る。
帰りは東稜コースを下る。

石鎚山(1982m)  西ノ冠岳(1894m)

■石鎚山〜西ノ冠
 梅雨の晴れ間に石鎚に向かう。昨年は一度も登ってないので約2年ぶり。家を5時に出発して、194号線、瓶ヶ森林道経由で土小屋まで車で走る。多少雲も出ているが、青空も広がるまずまずの天気。
 6時36分に、土小屋に到着する。ちょうど7月1日から10日までの間、石鎚のお山開きの期間中。早朝の時間ながら、駐車場には大型バスも含めてすでに多くの車が止まっている。白装束姿で準備している人や、石鎚に向かう人などでにぎわっている。

今日は、石鎚から西ノ冠まで足を延ばして、下りは東稜コースの予定。 
 
今年初めてのササユリ

 カシミール3Dによる石鎚山と西ノ冠岳 (黄色のルートを歩く)
【登り】 土小屋 → 北壁トラバース道 → 西ノ冠岳山麓 →石鎚山頂
【下り】 石鎚山頂 → 東綾コース → 土小屋

     ◇高度データ
      土小屋登山口:1492m
      西ノ冠岳   :1894m
      天狗岳     :1982m
      弥山      :1974m
  
◇コースタイム
  家を出発(5:00) → 土小屋登山口(6:36)
  
 土小屋出発(6:52) → 東綾基部(7:50〜7:55)
  → 鳥居(8:24) → 面河分岐(8:45) 
  →西ノ冠岳山麓の散策 → 面河分岐(11:06)
  → 石鎚山頂(11:17〜12:46) → 東綾コースを下る
  →東綾基部(14:36) →土小屋登山口(15:38)
     *家から約65km

■土小屋登山口を出発
 準備をして、6時52分に出発する。しばらくは、なだらかな登山道を歩く。トラバース道が南麓に移ると、石鎚がきれいに見えてくる。途中の丸太椅子の休憩ポイントは、少し立ち止まる程度で、まずは、東稜の分岐点まで歩く。
 登山道では、トゲアザミ、コナスビ、ニガナ、アカショウマ等が目立って咲いている。夏の花のタカネオトギリも咲き始めている。
 この時間でも、次から次と登る人が多い。すでに、下ってきている人もいる。夜中の2時か3時頃に出発して、ご来光も見てきたのだろう。下ってくる人からは、"お登りさん"と挨拶してくれる。白装束の信者の人たちは、下ってくる人に対して"お下りさん"と挨拶をしているが、ぼくは"おはようございます"と挨拶をする。
  土小屋登山口、今日は白装束の信者が
次から次と 登っていく。


 山麓の北側トラバース道では、鬱蒼としたぶなの原生林。林床は、笹に覆われている。この環境では、ぶなの実が落ちても、新芽は育たないだろう。 ということは、ぶなの寿命が来たら、この原生林は無くなってしまうのだろうか? それとも、何十年サイクルの笹の枯れる次期に育った新芽が次の原生林を継ぐのだろうか?


トラバース道が南麓斜面に移ると、石鎚の岩峰が前方に見えてくる。 帰りは、岩峰の左端の南尖峰から稜線沿いの東綾コースを下る予定。


今の時期、石鎚山麓で一番目立っている樹の花は、イシヅチミズキ。ミズキと比べて、葉の裏の毛が少ないらしい。葉の上に雪が積もったように白さが目立つ。


夏の花、タカネオトギリが咲き始めている。 サワオトギリ

■東稜基部
 7時50分に、東稜コースとの分岐、東綾基部に到着する。登りは、そのまま北壁のトラバース道を歩いて、帰りに東稜コースを下る予定。ここの分岐点にも丸太の椅子。5分ほど小休止する。

 ここからは、再び山麓北側のトラバース道に変わる。途中に数カ所のルンゼが有り、その周辺は、お花畑になるが、今の時期は咲いている花は、少ない。7月の終わり頃になると、タマガワホトトギス、オタカラコウ、メタカラコウ、ミソガワソウ、シコクフウロ、オオマルバノテンニンソウ等が咲き誇るはず。
 東綾基部の休憩ポイント


石鎚山頂の岩峰、北壁を見上げる。 
左端に矢筈岩。
北壁のトラバース道





◇瓶ヶ森方面の山並み。 霞の中で山並みが、かすんでいる。 瓶ヶ森の左には、沓掛山から黒森と続く山峰が浮かんでいる。


■鳥居、巻き道を登る。
 8時24分、成就社からの表参道との合流点、鳥居に到着。 ここでも、多くの白装束を着た信者の人が階段に座って休んでいる。

 ここからは、鎖と巻き道に分かれるが、鎖が渋滞状態なので巻き道を歩く。2年前に登ったときに比べて、かなりりっぱな鉄の橋につけ替えられている。
"お登りさん用"と"お下りさん用"にセパレートされている。
 土小屋ルートと成就社ルートとの合流点、鳥居。


登りと下りがセパレートしている鉄の橋。
かなりりっぱ。
巻き道から、石鎚北壁を見上げる。
左から、南尖峰・天狗岳・弥山と続く。

■西ノ冠岳の山麓を歩く。
 8時45分に、西ノ冠への分岐点。道標には”面河渓 12.0km”と書かれている。ここを面河方面のコースに歩いていく。ここからは、誰にも会わずに、静かに、マイペースで歩くことが出来る。
 途中のシラベの自然林を抜けて二ノ森、堂ヶ森へと続くトラバース道を歩く。とっても明るく、広々とした笹原の山麓と、正面の二ノ森や鞍瀬ノ頭を眺めながらの山歩き。西ノ冠の山麓周辺をのんびりと散策する。

 
”面河渓 12.0km”と書かれた分岐点


バイケイソウ シラベの純林。ここにも笹が侵入してきている。


西ノ冠岳の山麓から見る、弥山。 お山開き大祭のホラ貝の音が、ここまで響き渡る。





◇西ノ冠岳、ニノ森、鞍瀬ノ頭、堂ヶ森へと続く山並み。この稜線も是非歩いてみたいルート。


西ノ冠岳の山麓に広がる笹の大草原 西ノ冠岳、稜線まで登ったが、頂上はパス。


シコクシラベ アカモノの花の後


蕾のノギラン(左)は、ネバリノギラン(右)とそっくり。 花を触ると、ネバリノギランは粘るのですぐに分かる。


■巻き道のお花畑


 西ノ冠岳の山麓を散策して、巻き道の分岐点に戻ってきたのが11時6分。 ここからは巻き道を登って石鎚山頂はもうすぐ。

 巻き道の山麓には、ミヤマダイコンソウが群生して咲いている。すでに散った花もけっこうあるが、それでも十分に見応えがある。 ミヤマカラマツの白い花や、わずかに咲き残った濃いピンクのユキワリソウも見られる。
ミヤマダイコンソウの群生。 右下に見えるピンクの花が、
わずかに咲き残っていたユキワリソウ。

■石鎚山頂

 11時17分に、石鎚山頂に着く。弥山の山頂には、お山開きの多くの白装束の人が休んでいる。大祭の神事も行われている。時折、ホラ貝の音が響き渡り、いつもと違った雰囲気。

 7月1日から10日までのお山開きの期間中の参拝登山者は、2万人を越えるらしい。 高齢の方も多くて、登山口には救急車や消防署のレスキュー隊と思われる人たちも待機していた。
お山開き大祭の神事が行われている弥山


弥山 弥山から天狗岳


弥山の西側にある岩場の展望台からの山並み。西ノ冠岳、ニノ森、鞍瀬ノ頭、堂ヶ森へと続く稜線。


天狗岳山頂、ここが西日本最高峰の1982m。
奥に見えるのが、今から歩いて行く南尖峰。

◇天狗岳から南尖峰
 人の多い弥山から、天狗岳、南尖峰へと、岩場の尾根伝いに歩く。南尖峰までくると、さすがに誰もいない。ここでコンビニで買ってきたおにぎりとパンで昼食。

石鎚山頂からの展望は、360度の大パノラマ。青空が広がっているが、薄雲が多くて遠くは霞んでいる。
 頂上岩場の稜線では、シロドウダンやベニドウダン、それとナナカマドの花が多い。イシヅチボウフウとタカネニガナも頂上付近の岩場に張り付いている。生命力はすさまじい。ちょうど、見頃。




天狗岳から弥山を展望する。


南尖峰から天狗岳 南尖峰から天狗岳・弥山


タカネニガナ イシヅチボウフウ


ナナカマド、秋には真っ赤に紅葉する。 黒く熟したイシヅチザクラのさくらんぼ。甘い!




■墓場尾根と大砲岩


  しばらく休んでから、墓場尾根が見下ろすことが出来る、大砲岩近くまで下っていく。
 柱状節理の奇岩、墓場尾根は、紅葉の名称になっていているが、今の時期は、ここにも誰も来ていない。
柱状節理の奇岩、墓場尾根。 紅葉の名所


墓場尾根 大砲岩


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