2005年5月14日 (1/1) 土山越えから、ちち山の別れのルート途中にある獅子舞の鼻。
伊藤玉男さんの著書”赤石の四季”で、ブナの自然林に被われた獅子舞の鼻と紹介されている。
1482m

■獅子舞の鼻 

 気になっていた大永山トンネルの登山口から、乳山や笹ヶ峰に上るルート、そしてその途中にある獅子舞の鼻。昼までの時間を利用して、獅子舞の鼻まで歩くことにする。
 早朝、5時5分に家を出発し、別子ライン沿いの別子花街道を走って、大永山トンネルを目指す。トンネルを出てすぐの路肩のスペースに車を止める。すでに一台の車が駐まっていた。
 

【笹ヶ峰新道】
銅山峰からちち山の別れを経由する尾根筋ルートについて伊藤玉男さんの”山守り30年”に書かれている。
以前は、銅山峰から笹ヶ峰に行こうとすると、一度別子に下って中七番か三ツ森峠を経由して再び、平家平から冠山の稜線に登り返す必要があった。
昭和40年に、伊藤玉男さんが中心となって、すでに廃道となった馬道や古道などを整備し、笹藪を刈って銅山峰から西山、ツナクリ山、獅子舞の鼻、ちち山の別れと通じる尾根通しのルートを切り開いた。
このルートを笹ヶ峰新道と呼んでいる。
獅子舞の鼻のぶな


 カシミール3Dによる獅子舞の鼻
(歩いたのは黄色のルート)

  ◇高度データ
    登山口   :約980m
    獅子舞の鼻:1470m
    四等三角点:1482m
   
◇コースタイム
  家を出発(5:05) → 大永山トンネル(5:40)
  登山口出発(5:50)  
   → 銅山越えと笹ヶ峰分岐(6:27)
   → 土山越え(6:34) →舟窪(7:07) 
   → 獅子舞の鼻周辺(7:30〜8:15)
   → 四等三角点(8:20〜8:40)
   → ショートカット入口(9:10) →林道に合流(9:15)
   → 登山口(10:45)
         *登山口まで家から約21Km


■大永山トンネル登山口を出発

 準備をして、5時50分に出発する。
チェーンのかかった、今は廃道になっている林道に入る。登山口は林道に入ってすぐ右手の山道を登っていく。
 ルートはしっかりとしていて、間違うことはない。今の時期にしては、今日は気温が低くてすがすがしい。

 植林の中では、ホウチャクソウ、エンレイソウ、マムシグサが見られる。
登山口


銅山越えとの分岐の手前は植林が広がる


ホウチャクソウ マムシグサ


■土山越え、馬道の別れ、舟窪
 登山口から40分弱で、笹ヶ峰と銅山越えとの分岐の三叉路。朽ちそうな標識には”笹ヶ峰 銅山越”と書かれている。
 ここから右に歩いて西山方面には行ったことはあるが、笹ヶ峰方面に歩くのは今回が初めて。
 ここからのルートは、なだらかで、登山道も良く整備されていてとっても歩きやすい。
 分岐からすぐに、土山越え。今は廃道になった林道との合流点。トンネル登山口からそのまま林道を歩いてくると、この土山越えで合流する。帰りは、この林道を歩いて下る予定。
 
笹ヶ峰と銅山越えとの分岐の三叉路
標識には”笹ヶ峰 銅山越”と表示


分岐から歩いて五分程度で、土山越え。今は廃道となっている林道との合流点


ミヤコアオイ 緩やかな登山道で目立つのは、タチツボスミレとショウジョウバカマ。ほとんどのショウジョウバカマは、夏期が終わって、花が緑色になっていた。


ゆるやかな良く整備された登山道 大座礼山方面


馬道の別れ 獅子舞の鼻、のように見えないこともなさそう。


◇舟窪
 銅山越えからの分岐から、ゆるやかな登山道を30分程度歩くと、舟窪の標識。三叉路になっていてまっすぐに進むルートもあるが、倒木で塞いでいる。標識に従って左に折れ、山道を登っていく。 ここからは勾配がきつくなる。
 舟窪からのルートにも、広葉樹が多い。名前が良くわからないが種類も多く感じる。新緑の中でミツバツツジの花の色が目立つ。

 舟窪とは、凹地を船底に見立ててそのように呼ぶらしい。銅山峰も以前は舟窪の峰と呼んでいた頃があったらしい。ということも、伊藤玉男さんの”あかがねの峰”に書かれてあった。 
舟窪、ここから急な山道を登っていく。

■獅子舞の鼻 
 急坂も、豊富な広葉樹や新緑にまぎれて苦にならない。舟窪から25分ほど歩くと、急に緩やかな空間が広がる。
 このあたりは、苔生した岩が一帯に広がっている。 ぶなの古木もある。山野草も多い。とっても気持ちよい豊かな森が広がっている。
 ここで45分ほど、周辺をうろうろしてみる。すっかりお気に入りの場所になった。
 途中で、3人のグループに会う。昨日丸山荘に泊まったとのことで、ちち山の別れから下ってくる稜線からの景色が最高とのこと。 今日は歩けないけど、是非歩いてみたい。 
 少し探してみたが、獅子舞の鼻のピークはわからなかった。
獅子舞の鼻周辺の豊かな森






◇ぶな

 ここのぶなはいい。新緑の中、この森にとけ込んでいる。ちょっと、もたれかかってみる。



◇周辺を散策すると、山野草も多い。マルバコンロンソウやエンレイソウ、ナツトウダイなどが群生している。 ヤマシャクヤクはまだ蕾。
  ミツバテンナンショウや、エンゴグサも、点々と広がっている。 岩場には、イワタバコの若葉も見られた。

 少し離れたところに白い樹木の花が咲いていた。近づいてみると、オオカメノキ。
エンレイソウ


ヤマエンゴグサ ジロボウエンゴグサ


ワチガイソウ ツクバネソウ


オオカメノキ 蕾のヤマシャクヤク


マルバコンロンソウ ナツトウダイ





ナツトウダイの群生

■四等三角点(1482m)
 獅子舞の鼻から、四等三角点までは、5分程度。8時20分に着く。三角点からは、ちち山の別れに至る稜線ルート、それと乳山の姿がはっきりと見える。眼前で見ると、本当に歩いて気持ちようさそうなコース。笹ヶ峰の脇役に回っている乳山も、ここからだと堂々としている。
 樹木の間から、沓掛山、黒森や、冠山、平家平も見渡せる。
 頂上周辺には、アケボノツツジも多い。花期はほとんど終わっていて散った花の方が多い。今は、ミツバツツジの方がよく目立つ。
 朝食代わりのパンを食べ、20分程度展望を眺める。
ちち山の別れへの稜線ルート
右に見えるピークが乳山


四等三角点 沓掛山から黒森の山容


ツルギミツバツツジ、花の色が非常に濃い。種類が違うのか?、開花してからの時間が違うのか?はよくわからないが、際だって濃い色の花を咲かせているのもある。
色が濃いのは、ツルギミツバツツジ。アカイシミツバツツジとの見分けは、葉枝の毛の有無。毛があるのがツルギミツバツツジ。(くろもじさんに教えて頂きました。)


三角点周辺の白骨樹 咲き残ったアケボノツツジ


■廃道の林道で下る。
 8時40分に三角点を出発して、登山口に下る。
土山越えよりも、少し手前に”鉄塔No219”の標識がある。この山道を下っていくと、林道へのショートカット。ここを下っていくと、すぐに、林道に出る。 この林道は、住友林業の作業道だったらしいが、今は使われて無く、廃道になっている。
 
 途中、藪に被われたところや、崩れた土砂で林道を被っているところもあるが、特に歩くのには支障はない。
”鉄塔219”の標識。
ここを下ると林道への近道。


藪におおわれている所 横の斜面が、危なっかしい。


林道からも獅子舞の鼻が見える。 いくつかの小さい沢を渡る。


登山口に近くなると、林道も荒れていない。 沢を渡る。


ヨゴレネコノメ、右下の丸い葉は幼葉? タチツボスミレ


コミネカエデ シコクチャルメルソウ


アカモノはまだ蕾 チョウチンゴケ


ヤマヤナギ、風に漂っている。 ガクウツギ、咲き始め。


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