2006年5月21日 (1/2) 東平から、西赤石山・兜岩を歩く。
咲き残ったアケボノツツジと咲き始めのツガザクラ。
    1626m         約1500m

■西赤石山〜兜岩 
 アケボノツツジの群生で人気のある西赤石山.。花の最盛期は既に過ぎているが咲き残ったアケボノツツジを期待して西赤石山に向かう。ツガザクラやアカモノもそろそろ咲き始めているかもしれない。

 家を出発したのが6時。最近降り続いた雨も止んで、快晴の天気コンビニによって、東平の登山口を目指す。別子花街道を走る。マイントピア別子(端出場)を過ぎて、しばらく走ってから左折、東平に向かう。 この林道は、久しぶりに利用する。2年前の台風の被害により長らく閉鎖されていた。

 6時30分に東平の駐車場に着く。マイントピア別子(東平)として別子銅山の産業遺跡を活用して観光化されている。周囲には東平歴史資料館や銅工芸を体験できるマイン工房などがある。 

   西赤石山のウツギ

 カシミール3Dによる西赤石山
【登り】 : 東平登山口→銅山峰ヒュッテ→東山直登りルート→西赤石山
【下り】 : 西赤石山→兜岩→上部鉄道跡→東平登山口

  ◇高度データ
    登山口:約750m
    銅山峰ヒュッテ:約1100m
    西赤石山:1626m
    兜岩:約1500m   
◇コースタイム
  家を出発(6:00) → 東平登山口到着(6:30) 
                     *家から17Km
   登山口出発(6:40) → 銅山峰ヒュッテ(8:06〜8:20)
   → 東山稜線(9:20〜9:30) → 西赤石山(10:35〜10:47)
   → 兜岩(11:00〜12:00) → 上部鉄道跡(13:05〜13:30)
   → 一本松停車場(14:07) → 東平登山口(14:40) 

■東平(とうなる)から柳谷コースを歩く

 準備をして、6時40分に出発する。5分ほど歩くと、第3変電所前の広場に着く。 ここから、小さな橋を渡る。柳谷コースの整備された古道を歩いて、まずは銅山峰ヒュッテを目指す。
 
 柳谷コースの古道は、ゴールデンウイークの頃は、ツツジが咲き誇る。特にミツバツツジの仲間は、種類も多い。"トサノミツバツツジ"、"ニシアカイシミツバツツジ"、"コバノミツバツツジ"、"ツルギミツバツツジ"、"ダイセンミツバツツジ"など、どれもよく似ていて違いが難しいが、標札がかかっているので助かる。 今の時期は、もう見頃は終わり。 咲いているミツバツツジの仲間は少ない。このルートには、ヒカゲツツジも多い。淡い黄色をしているのですぐ分かるが、花は完全に散っている。
東平地区のマイントピア別子
別子銅山の産業遺跡を活用して
観光化されている。


第3変電所前の広場


柳谷コースの古道を歩く。整備されていて歩きやすい。




咲き残ったトサノミツバツツジ
柳谷コースには、ミツバツツジの仲間が多いが
見頃は終わっている。
ヒカゲツツジの花の後。
柳谷コースには、ヒカゲツツジも多い。


オトコヨウゾメ コバノガマズミ、まだ蕾


コガクウツギ 苔に被われた石垣が多い。

■銅山峰ヒュッテ(角石原:約1100m)
 8時6分に、銅山峰ヒュッテに着く。この地には、別子鉱山鉄道上部線(上部鉄道)の発着駅、角石原停車場が明治26年に設けられた。 石ヶ山丈(標高:約850m)までの約6kmが鉄道で通じていた。 停車場を偲ばせるような低い石組みが残る。

 僕が小学校の時に、学校登山で銅山峰ヒュッテに1泊したのを覚えている。その時が、山小屋に泊まった最初。 遠登志(おとし)から歩いたように思う。 2度目の山小屋泊が、中学の笹ヶ峰登山の時の丸山荘、そして3度目が昨年の八巻御山祭りの赤石山荘。

 山小屋前のベンチに座って、しばらく休憩する。周辺には、銅山いちごと呼ばれているアカモノの群生地が広がるが、まだ堅いつぼみ。
    角石原(かどいしはら)の銅山峰ヒュッテ       

■東山の稜線直登ルート

 8時20分に、銅山峰ヒュッテを出発して、西赤石山を目指す。
 東山の東側稜線への直登ルートを利用するので、歩いてきたルートを少し引き返す。上部鉄道跡を少し歩くと、直登ルートの分岐。ここから、稜線に出るまでは、自然林の中の急な山道が続く。 

 稜線が近づいてくると、視界が開けてくる。 新居浜市内や、銅山越え方面も展望できる。 ツガザクラの群生地も広がる。まだまだ咲いている花は少ない。1部咲き程度。見頃は、1週間から2週間ぐらい先になるだろう。
 銅山峰ヒュッテから少しもどると、柳谷コースと上部鉄道跡との分岐。  さびて古ぼけた道標には、”上部鉄道跡”、”銅山峰ヒュッテ”、”柳谷を経て遠登志”と書かれている。


自然林の中の急坂を登る。 アセビ(馬酔木)の古木。花は終わっている。


ナンキンナナカマド コヨウラクツツジ





 咲き始めたツガザクラ。

  銅山越え周辺には、ツガザクラの群生地が広がる。


新居浜市内の展望 銅山越えと西山の展望。
背後に、沓掛山から黒森山。

■稜線を歩く
  9時20分に東山の東側稜線に出る。 視界が360度広がるが、今日は気温が高く霞んでいる。 ここから、西赤石山頂までは、展望の拡がる稜線ルート。 小さな岩場やいくつかの急坂を越えて歩く。 この稜線ルートには、ミツバツツジが多い。まだ蕾も多い。 
 見晴らしの良い岩場では、休憩をとる。 霞んでいるので、残念ながら石鎚は見えない。

 山頂が近づいてくると、アケボノツツジが咲き残っている。 兜岩や、西赤石の北麓を見渡すと、見頃は過ぎてしまっているが、まだわずかにピンクに染まる山麓が見える。時期は遅くなってしまったが、なんとか間になった。
稜線との合流点に立つ道標
左は”西赤石山、右は”銅山越え”と表示。


山麓には新緑のカラマツ林 稜線ルートには、見頃のミツバツツジが咲き続く。 
まだ蕾も多い。






シコクハタザオ。

 岩場にこんもりと、見事に群生している。
 





東山、銅山越え、西山、ツナクリ山と続く山並み。
 背後に冠山、沓掛山、黒森山。
 


西赤石山山麓のアケボノツツジ。
これで十分、登ってきて良かった。


アケボノツツジ マイントピア別子(東平地区)の施設が見える。
 東平の駐車場に車を止めてここまで歩いてきた。





 兜岩と西赤石北麓を見渡す。
 
 山麓がアケボノツツジで少しピンクに色づいている。遠くに新居浜の市街地も展望できる。
 



■西赤石山頂(1626m)

 10時35分に西赤石山山頂に着く。 風はほとんどなく、じっとしていても暑いぐらい。 気温が高く、霞んでいて展望はあまりよく無い。 

 10分ほど休憩して、兜岩に下る。


銅山越え方面の展望。霞んでいる。 山頂から5mほど西側に、兜岩に下る山道。
 道標には、”石ヶ山丈経由窓の滝”。
すっかりさび付いている。

■兜岩
 西赤石山頂から急坂を下ると、10分ほどで、橄欖岩(かんらんがん)が露出した兜岩。岩づたいに兜岩のピークまで登る。ここからが西赤石北麓に広がるアケボノツツジの最高のビューポイント。残念ながら、かなり散ってしまっているが、咲き残っているだけで良し。
 毎年、アケボノツツジを見に来ているという人と、少し話をする。5,6年ほど前のアケボノツツジは、すばらしかったらしい。山麓が完全にピンクに染まったという。その感動が忘れられずに、毎年登ってきているとのこと。

 兜岩で昼食。湯を沸かして、即席の豚汁を作って、おにぎり弁当を食べる。食後は、兜岩の岩峰を散策する。

 ゆっくりと1時間ほど兜岩でくつろぐ。





 四国最高のアケボノツツジの群生地。
 いつか、西赤石山の北麓が全面にピンクに染まる状態を見てみたい。


兜岩で昼食。
メインディッシュは、具沢山の即席豚汁。
兜岩で休みながら、アケボノツツジを眺めている。


八巻山と同じ橄欖岩(かんらんがん)が露出した兜岩。
食後に、岩峰をうろついてみる。


兜岩のミヤマハナゴケ

◇兜岩の山草
  兜岩の赤茶けた橄欖岩が露出した岩峰は、八巻山に似ている。
 
 岩場には、まだ花は咲かせていないが、ウバタケニンジン、イワキンバイ、ヒロハヘビノボラズ、イヨノミツバイワガサ等が見られる。八巻山の橄欖岩の象徴、ミヤマハナゴケもある。
 植生も似ているのかもしれないが、シライトソウや、ユキワリソウ、キバナノコマノツメなどは見られなかった。
 柳谷ルートでは終わっていたヒカゲツツジはまだ咲いていた。


ヒカゲツツジ ヒロハヘビノボラズ


ウバタケニンジン イワキンバイ イヨノミツバイワガサ


東平登山口へ下る&西赤石の山草>>