2007年6月30日 (1/2) 五良津(いらず)登山口から登る
東赤石から権現越えの土居側北麓の周回コース
梅雨の季節のタカネバラがちょうど見頃。
1707m         1461m

■東赤石山から権現越え、五良津(いらず)登山口から登る
 梅雨の週末、天気予報が晴れマークに変わる。以前から気になっていた、東赤石山から権現越えへの土居側北麓ルートを登ってみることにする。登りは、五良津登山口から赤石越え経由で東赤石山。下りは権現越えから、鉄塔保線路を北側に下って、五良津登山口に至る周回コース。別子山側から東赤石方面は、何度も登ったことがあるが土居側北麓から登るのは、今回が初めて。

 雨は降っていないが、雲に被われた天気。晴れの予報を信じて、家を4時55分に出発する。途中のコンビニで買い出し、R11号線を走って登山口を目指す。新居浜の関の戸を越えて、土居にはいるとすぐに、『東赤石山登山口』の青色の大きな案内標識が目に付く。ここを右に曲がって、五良津林道を走る。
 関川沿いの五良津林道は、台風の影響でかなりダメージを受けた。長らく車の通行も規制されていたが、今は復旧もかなり進んでいるようだ。途中から、未舗装の悪路になる。底をすらないようにゆっくり慎重に運転する。
  R11号の分岐から約5kmで五良津林道の河又。ここは、住友合資会社の五良津山林事務所で、かつての赤石鉱山索道の中継地があった所。 さらに林道を奥に進む。路面の状態は、悪くなるが、なんとか車で進むことができる。
 奥に進んでいくと、最近復旧したと思われる欄干のない橋を渡る。土石流のダメージを小さくするために、沈下橋のスタイルにしたのだろう。 すぐに 2番目の沈下橋を渡る。さらに少し進むと、林道の中央にある大きな岩が少し露出しており、車の底をきつくすってしまう。あきらめて少し引き返して、2番目の沈下橋の手前の広々としたスペースに車を停める。
 
 時間は、5時42分。家から約18km。 ここまで約50分。別子山側の筏津登山口までの所要時間とあまり変わらないが、距離的にはかなり近い。
標高約700mぐらい。
イヨノミツバイワガサが花盛り


河又にある住友合資会社の五良津山林事務所
かつての赤石鉱山索道の中継地
 ガスに霞んだ山麓。
車を駐めた場所から山麓を見上げる。





Google Earthによる東赤石山から権現越え (黄色のルートを歩く)
第2沈下橋(車デポ) → (林道歩き) → 五良津登山口 → 赤石越え → 東赤石山
→ 権現越え → 鉄塔広場 → (鉄塔保線路) → 五良津林道 → 第2沈下橋(車デポ)

 ◇高度データ
   第2沈下橋(車デポ):約700m
   五良津登山口  :約850m 
   東赤石山     :1707m
   権現越え     :1461m
   鉄塔広場     :約1530m
 ◇コースタイム
   家を出発(4:55) → (R11〜五良津林道) →
     →第2沈下橋に車デポ(5:42)   *家から約18km      
 
  林道出発(6:00) → 五良津登山口(6:25) → 氷穴(7:40〜8:00)
   → 赤石鉱山分岐(8:15〜8:30) → 赤石神社の祠(8:40〜9:00)
   → 赤石越え(10:50) → 東赤石山頂(11:05〜11:50)
   → 権現越え(13:25〜13:50) → 20番鉄塔広場(14:15〜14:20)
   → 鉄塔保線路と五良津登山口分岐(15:40)
   → 五良津登山口(16:40) → 車にもどる(17:05)


■五良津登山口までの林道歩き
 山麓は、雲で被われている。天気の回復を期待して、6時ちょうどに五良津林道を歩いて、登山口を目指す。
 2番目の沈下橋を越えて、5分程度歩くと土砂崩れで完全に林道がふさがっている。RV車なら、ここまではこれそう。土砂を越え、倒木をくぐると、また広々とした林道が続く。
 林道歩きの途中で、オオルリが、檜の頂に留まってさえずっているのを見つける。
 林道歩き約25分で、五良津登山口に着く。登山口の横には、しっかりとした道標が立つ。林道はこの先にも、続いている。 下りは、権現越えの鉄塔保線路を利用して、この先の林道の所までもどる予定。 
五良津林道を歩く


土砂崩れで林道がふさがっている。
土砂を越えて、倒木をくぐってさらに進む。
広々とした林道
正面の権現越え方面は、ガスに霞む。


登山口付近で、
出迎えてくれたオオルリ
林道歩き25分で、
五良津登山口が見えてくる。

■五良津登山口を出発する
 登山口の標高は、約850m。
6時25分、五良津登山口を出発する。いきなり自然林の鬱蒼として薄暗い登山道、やや急な勾配が続く。歩く人も少なく、登山ルートはやや荒れているが、ルートははっきりしている。 

 25分ほどで、大岩の間を歩く。大岩を越えてしばらくすると、少し開けた平坦地に出る。ここは、炭の集積地で”新宿”と呼ばれた場所らしい。

 林床が苔に被われた檜林や自然林が広がる。咲き始めたヤマアジサイも目立つ。迷いそうな分岐も多いので、目印(テープや火の用心の看板など)を、 見落とさないように注意して歩く。 いつかは分からないが、土居の消防団が、このルートのチェックをしたようだ。
五良津登山口


ヤマアジサイが咲く、うっそうとした登山道


大岩の間を抜ける 檜林と広葉樹が混じる。林床は苔で覆われる。




■道標:頂上へ2時間

 7時ちょうどに、『頂上へ2時間』の道標。

 鬱蒼とした、自然林の登山ルートが続く。原生林の雰囲気が漂う。登山道は湿り、岩は苔むして、特に朽ちて苔に被われたハリバンは非常に滑りやすい。できるだけハリバンの上は歩かないように登っていく。
道標 『頂上へ2時間/登山口へ15分』




朽ちたハリバン、滑りやすくてかなり危ない。





■道標:頂上へ1.5時間

  7時25分に、『頂上へ1.5時間』の道標。
 

道標 『頂上へ1.5時間/登山口へ30分』


苔むした自然林が続く 周辺には檜が多い



■道標:
   頂上へ(氷穴)

 登山口から林のルートが続く。
 
道標 『頂上へ(氷穴)/登山口へ』


存在感のある、檜の巨木 自然にあふれたルート


◇氷穴
 7時40分に、ルートを少し右にそれた氷穴につく。近くによると、岩穴の中から白い冷気が漂う。中は何も置かれて無くて、今は使用されていないが、赤石鉱山が操業していた頃は、冷蔵庫として利用されていたらしい。

 中にはいると、涼しいと言うよりも、寒い。冷気の温度はかなり低そう。中にいると寒いので、氷穴の周辺の冷気が漂ってくるところでしばらく休憩する。
 登山道で立ち止まると、ブヨが集まってくるが、冷気の漂うところには寄ってこなくて快適。


氷穴の内部、中に入ってみると、半畳程度のスペースに木の棚が作られている。
一部は腐って壊れている。


朽ちて危険なハリバン シライトソウが
日が当たらないせいか、か弱く見える。


数は少ないが、タカネバラも咲く。 小さな沢を渡る。






五良津登山口から赤石越えへのルートには、ハリバンが多く残る。

 どれも腐食がかなり進んでいて、滑りやすくて危険。
 できるだけハリバンを避けて歩く。


■道標:頂上へ50分
 
 氷穴から15分ほど、8時15分に、『頂上まで50分』の道標。ここは、赤石鉱山跡との分岐

 ここで、パンを食べてしばらく休憩する。少しだけ赤石鉱山跡への分岐のルートの様子を見る。横がけのルートで、奥の方はかなり荒れているようだ。赤石鉱山の歴史、、明治43年に鉱脈が発見されて始まり、昭和61年に閉山になったことが安森さんの本に書かれている。別の機会に、是非探訪してみよう。
道標 『頂上へ50分/登山口へ』


このルートにはシャクナゲが多い。
残念ながら、花期は完全に終わっている。
赤石鉱山跡への分岐から約10分、8時40分に、
明治44年に設置された赤石神社の祠に着く。
周囲には、檜林や五葉松が広がる。




赤石神社の祠を過ぎると、登山道に、赤茶けた橄欖岩が目立ってくる。
濡れていて、かなり滑りやすい。勾配もきつくなってくる。


オオヤマレンゲ アカイシヒョウタンボク



 
 橄欖岩が露出した急な登山ルートを登っていくと目の前に、橄欖岩が異様に積まれた岩群が現れる。
 横を回り込んで上から見ると、このあたりは、鉱山の廃石の集積地のようだ。

 さらに上がると、少し開けた場所に出る。近くに水場の標識もある。


周辺は、イヨノミツバイワガサの群生が広がる。ここは、赤石鉱山の索道基地跡だったらしい。


周囲の樹木も低くなり、頭上が少し開けてくる。赤石越えが近いづいてきたことを感じる。
あいかわらず、ガスに被われていて展望はほとんどない。



■赤石越え

 登山道を登っていくと、正面が明るくなり、いきなり赤石越えに出る。
 ここは、東赤石山と八巻山との分岐。左に曲がって東赤石山を目指す。岩場には、咲き残ったキバナノコマノツメの黄色い花が目立つ。
赤石越え


東赤石山頂は目前 イヨノミツバイワガサ、山頂周辺にも咲く。

■東赤石山頂

  11時5分に、東赤石山頂に着く。ちょうど同じ頃に、1組のご夫婦。少し遅れて以前安森さんの講演会でお会いしたことがあるストーンリバーさんご夫婦が登ってこられる。話をしていると、同じ頃に山頂に着いたご夫婦がreikoさんだとわかる。初めての対面でお互いにびっくり。

 山頂でみなさんと一緒に、山の話題などで楽しく昼食タイム。
 食事の後、少し東にある三角点に移動する。時々陽射しも出て、少し明るくなる。展望も開けてくる。
東赤石山頂


みんなで集合写真 キバナツクバネウツギ


 周辺はガスがかかる。 ほとんど展望がないが時折ガスが風に吹かれて、八巻山が霞んで見える。


東赤石山の三角点 日射しで少し明るくなる


三角点の広場 写真に霧中


ユキワリソウ、少し花期を過ぎている 初々しいコウスイキソウ

■稜線ルートを歩く
 ストーンリバーさんもreikoさんも、東赤石山から権現越えまで稜線ルートを歩くとのことで、ご一緒させてもらう。11時50分、権現越えに向けて山頂を出発する。
 
 東赤石山頂から権現越えまでの稜線ルートには、少し盛りを過ぎたユキワリソウ、キバナノコマノツメ、シライトソウが咲き残る。イワキンバイがちょうど見頃。稜線ルートには、数は少ないがタカネバラもちょうどいい色で咲く。コウスユキソウが初々しい。
 シコクギボウシやタカネマツムシソウ、オトメシャジンは、まだ花は見られず、これから。

 みんなで、花の写真を撮りながらゆったりとしたペースで橄欖岩の稜線を下っていく。
権現越えへと続く稜線ルートを歩く


ちょうどいい色のタカネバラ シライトソウ、まだ多く咲き残っている






 白骨樹と露出した橄欖岩。
周辺には五葉松やクロベも広がる。



花を眺めながらゆっくり歩く イワキンバイは見頃






タカネバラ
 稜線ルートには、さほど多くないが、色が鮮やか。


キバナツクバネウツギ 稜線とトラバース道の分岐まで下る。

■権現越えの草原
 13時50分、権現越えに着く。
夏の権現越えは、ツルギハナウド、バイケイソウ、ナンゴククガイソウ等の大型の山野草が咲き誇るが、まだ少し先になりそう。バイケイソウが少し咲き始めている。

 権現越えで、くつろいで休憩タイム。少しの陽射しと涼しい風が心地いい。ストーンリバーさんとreikoさんご夫婦は、権現越えから床鍋登山口に至るルートを下るので、ここでお別れする。

 僕は、権現岩を横に眺めながら、20番鉄塔広場まで登っていく。  
権現越えの草原


法皇権現が祭られている権現岩 権現越えを下るストーンリバーさんとreikoさん


カノコソウ フジイバラ


コゴメウツギ タンナサワフタギ


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