2007年8月11日〜12日:赤石山荘泊(1/2) 夏の八巻山から東赤石山の縦走
赤石山荘の補修と酒宴を楽しむ。
  1640m    1698m     1707m     1461m

■石室越〜八巻山〜東赤石〜権現越の縦走と山小屋修繕(1泊2日)
 6人の先輩、仲間と赤石山荘の修繕と赤石山系縦走を計画して、1泊2日の山歩き。
今日は、山小屋の修繕、夜はそのまま赤石山荘に泊まる予定。翌日は、石室越〜八巻山〜東赤石〜権現越の岩峰稜線を歩いて床鍋登山口に下る予定。
 天気予報は晴れマーク、念願の満天の星を期待する。途中のコンビニによって、今日の昼食の弁当と、明日の補食用のパンを購入して、集合場所の山根公園に向かう。6人集まったところで、僕の車に相乗りして、瀬場登山口を目指す。
 別子はな街道を走る。途中で屏風のようにそびえる黒森山もくっきりと見える。夏場にしては空気が澄んでいるようだ。

 瀬場登山口に着いたのが7時30分、バイオトイレも備えられている登山口のスペースには3台の車が駐まっている。空いているスペースに車を駐める。
既に先発で登っている赤石山荘の主、安森さんの軽トラも駐まっている。軽トラの荷台から、釘やガソリン、灯油などをそれぞれ分担してザックに詰め込む。山小屋泊まり用の荷物や、酒宴用の酒や食料などもあり、かなりずっしりとする。重たい物を担いで歩き慣れてないので、赤石山荘までの登りが一番の心配。
準備をして、7時45分に瀬場登山口を出発する。
八巻山、クロベを背景に
タカネマツムシソウ、コウスユキソウが咲く


Google Earthによる赤石山系 
【8月11日】 瀬場登山口 → 瀬場谷コース → 赤石山荘(宿泊)
【8月12日】】 赤石山荘→石室越→八巻山→権現越→床鍋登山口
  (黄緑のルートを歩く)  

 ◇高度データ
    瀬場登山口:約650m
    赤石山荘 :1550m
    石室越え :1640m
    八巻山   :1682m
    東赤石山 :1707m
    権現越え :1461m
    床鍋登山口:約690m     
     
           
 ◇コースタイム
  【8月11日】
   山根公園集合 (6:30) → 瀬場登山口 (7:30)
         *家から約31km
   瀬場登山口出発(7:45) → 一本橋(9:00〜9:16)
    → 二本橋(10:18〜10:34) → 赤石山荘(12:20)

  【8月12日】
   赤石山荘出発(9:45) → 石室越え(10:15〜10:20)
    → 八巻山(12:10〜12:30) → 東赤石山(13:00〜13:25) 
    → 権現越え(14:25〜14:40) → 床鍋登山口 (16:50) 

■瀬場登山口を出発
 
 7時45分に、瀬場登山口を出発する。
青空が広がって日射しが強い天気だが、樹林帯の中の登山道は、日陰で適度に風があって涼しい。釘や泊まりや酒宴の荷物がつまったザックが応える。今日は、かなりのスローペースになりそう。
 しばらく歩くと、樹林がとぎれて展望が開ける場所、ここからは東赤石山頂が展望できる。青空をバックにくっきりと岩山が見える。夏場のこの時期にこんなに鮮明に見えたのは初めて。星空への期待がふくらむ。
 ひと時の展望を楽しんで、再び樹林帯の中の登山道を歩く。途中の小さい沢の水量は、いつもより多い。この時期のアブやブヨも全くよってこない。どうも今年の山は、いつもと違う。
瀬場登山口を出発する。
夏の日射しをあびて記念写真。


東赤石山の展望。 空気が澄み渡っていて、岩山が鮮明に見える。


■瀬場谷分岐の一本橋

 休憩場所の一本橋に着く。
ザックをおろすと、体が浮いたように軽くなる。沢の流れを聴きながらゆっくりと休む。不快な虫もいなくて快適。

一本橋の周辺は、テンニンソウの群落になっているが、まだ全然咲いていない。やはり開花が遅れている。沢の岩場には、イワタバコが咲く。少し長めの休憩後、次の休憩場所の二本橋を目指す。


瀬場谷分岐の一本橋


瀬場谷、いつも水量が豊富 珊瑚のようなキノコ







瀬場谷の渓谷に咲く、イワタバコ。





■瀬場谷コースを歩く。

  一本橋のすぐ先に、分岐がある。赤石山荘を目指すので左側の瀬場谷コースを進む。

 ここから二本橋までが、八巻山・東赤石までの登山道の正念場、急坂の連続。植林帯も多く、少し単調なルートが続く。
瀬場谷コースの分岐、ここを左に進む。


二本橋までは、植林の多い急坂が続く。正念場。


■二本橋から瀬場谷を歩く

 沢に2本の橋が連なる二本橋。
ここでも、ゆっくりと休む。
沢からの涼しい風が気持ちいい。
周辺のカマツカには青い実が付いている。
岩場に咲くタマガワホトトギスは、ほとんど終わっている。
瀬場谷コースの二本橋


二本のハリバンがかかっている二本橋 タマガワホトトギス、花の後の実



 
 二本橋から一雄坂の取り付きまでは、瀬場谷沿いの快適な登山道。
沢の流れを聴きながら、自然林が続く緩やかなルートを歩く。

 途中にある、岩苔から清水が湧き出るポイントで、水を補給する。
冷たくておいしい。
瀬場谷ルートを歩く


ヤマアジサイも咲き残る。







こもれびの自然林の登山道。


 


◇瀬場谷ルートの夏の花
 瀬場谷ルートにも、夏の花が咲いている。 ウバユリやバイケイソウはそろそろ花期は終わり。テバコモミジガサとモミジガサの白い花は多く見られるが、まだ花は開いていない。オトギリソウの黄色い花が転々と咲いているのが目につく。
ヒカゲミツバ オオヤマサギソウ


オオヤマサギソウ タカネオトギリ サワオトギリ


ミゾホオズキ コナスビ ウバユリ


ツルリンドウ イワタバコ


■瀬場谷コース、最後の徒渉点

 快適な瀬場谷沿いのルートの最後の徒渉点。ここでもゆっくりと休憩する。

 ここからは、ルートは沢から離れて赤石山荘のある八巻山の南麓に突き上げる、急坂の九十九折り。 通称”一雄坂”。 ここを頑張れば、八巻山山麓の天狗の庭に出る。もうひとがんばり。
 
 
瀬場谷コースの最後の徒渉点


瀬場谷のトンボ アクシバ

■赤石山荘
 急坂の一雄坂を登り切ると、八巻山の岩山、南麓のロックガーデンが目前に広がる。雲が多いが青空が広がる。ここまで来れば、赤石山荘はもうすぐ。
 八巻山の夏の象徴、オトメシャジンやシラヒゲソウ、シモツケソウ、ネバリノギラン、コカラマツなどの高山植物を眺めながらゆっくりと歩く。

 12時20分、赤石山荘につく。先に着いていた小屋主の安森さんのお出迎え。みんなが担いできた釘やガソリン、灯油をおろして一休み。しばらく立ち話してから山小屋に入る。
赤石山荘


青空をバックに、八巻山。 風があって涼しい。


コオニユリとオトメシャジン オトメシャジン


シモツケソウ、ちょうど見頃 ヒロハヘビノボラズの赤い実、春に黄色の花が咲く。


昼から冷えたビールとお酒、おつまみの歓迎。
オトメシャジンの部屋にふさわしく、
かわいい絵が飾られている。
オトメシャジンの部屋で昼食。
安森さんが冷えたビールとお酒、おつまみの準備をしてくれていた。持ってきた弁当を広げて食べる。途中から、お酒も出てきて、昼から少しいい気分になる。

 しばらく雑談してから、今日のメインイベント、山小屋の補修の話を聞く。 安森さんが屋根の補修、啓さんと片ちゃんが八巻の部屋の床下の補修、藤さんと松さんが天井の補修、そして俊さんと僕で薪小屋の補修をする。
 床下、天井裏、屋根など普段見たことのない赤石山荘の歴史を感じる。初代の伊藤朝春さんの時に寒風山トンネルの工事に使用されていた宿舎を移築。すべての部材を別子山村から担ぎ上げて建てたのが1966年。2代目安森さんになったのが1986年。40年を超える歴史がある。 


八巻部屋の床下の修復
大雨の時には、音を立てて床下を水が流れるらしい。
赤いトタン屋根の雨漏り修理中の安森さん。
思ったより広い。


羽釜で1.5升のお米を炊く。
山荘には、3口の土の竃(かまど)が備わっている。
 約4時間の補修作業を終えて、いよいよ酒宴の準備。まずは、みんなで持ってきたお米1.5升を羽釜に入れ、土の竃(かまど)で炊きあげる。これは啓さんにおまかせ。
 お米が炊きあがったところで、6時過ぎ頃から酒宴の始まり。部屋の温度は、19℃で快適。それぞれ持ってきたつまみ、いも焼酎、麦焼酎、日田天領水の焼酎、ビール、お酒が並ぶ。山小屋特性の赤石鍋も美味。
 少し酔いが回ったところで、安森さんが怪しげ酒をみんなについで回る。何かと思えば、ハブ酒。大きく口を開けてまるまる1匹、瓶の中に入っている。
 山話や山荘の裏話など酒宴の時間が続く。
途中で、星空を見に行ったが、ガスで霞んでいてうっすらと見える程度。今回も満天の星は残念でした。 


安森さん特性の赤石鍋。うまかったです。
男の料理教室で腕を磨いているらしい。
つまみや酒が並ぶ。


八巻山・東赤石縦走>>   萩生の森 TOPへ > 山めぐりへ