2007年3月10日 (1/1) 恒例の炭の古道、うっすらと雪が残る早春の散策。
かつての別子銅山繁栄のなごり。
約1300m

■天ヶ峠(炭の古道を歩く)

 恒例の天ヶ峠、 炭の古道散策。
今回は、4月に計画している、”炭の古道の歩き”の本番に向けて、 下見をかねて、天ヶ峠までの散策。
 昼からは、いの町の"りぐり山茶”に回る予定。
 
 集合場所の加茂川の芋炊き会場に、8時に集合。 今日は5人のメンバー。 最近の冷え込みで白くなった石鎚などの山並みがくっきりと見える。 昼過ぎ頃から天気が崩れるとの予報だが、何とか持ちそう。

 5人集まったところで、僕の車に相乗りして、194号線を走って、旧道沿いの登山口に向かう。
R194の川来須から、天ヶ峠の尾根筋
写真は、2005年4月撮影。


 Google Earthによる天ヶ峠
(白色のルートを歩く)

   ◇高度データ
     登山口     :約740m
     天ヶ峠     :約1300m     
◇コースタイム
  登山口出発(8:45) → 天ヶ峠(11:45〜12:15) 
   → 登山口(13:40)

■登山口を出発する

 旧道の広くなった路肩に車を止め、出発の準備をする。 同じ場所で、男性1人が準備をしている。 猟銃を背負って2匹の猟犬をつれ、猪の猟に出かけるらしい。 最近は、このあたりでは鹿も増えているとのこと。

 準備をして、まずは集合写真を撮って、8時45分に出発する。 杉の植林の中の急坂をまっすぐに登っていく。 このあたりの植林帯は、間伐もしっかりとされていて 明るい林内を歩くのが気持ちいい。
 クロモジが多い植林帯だが、まだ花は咲いていない。 花を付けていない常緑のツルシキミが目立つ。
  
植林の旧道の登山口。準備をして、スタート。




まずは、みんなで写真撮影


  10分ほどで、石積みされた炭の古道にたどり着く。

 すぐに、炭の古道の最初のシンボル、岩を抱いたヤマザクラの古樹。樹齢何年ぐらいになるのだろう? まだこの古樹の花を見たことがない。


植林と自然林の縁を歩く もう1ヶ月もすれば、スミレが咲き誇る。





  しばらくは、植林帯と自然林の境界を歩く。 広々とした古道で、落ち葉が積もって歩き良い。

 明るい自然林の林床には、いろんな種類のスミレが多いところ。
今の時期に咲いていたのは、アオイスミレ1種類だったが、 葉はしっかりと育っている。



  古道には、ユキワリイチゲのつぼみ。雲が出てきて、日射しが弱いので花が開いていない。
 
 シコクブシの幼葉も元気に育っている。5月には、ヤマシャクヤクの群生も大きく広がるが、 芽吹きもまだのようだ。

つぼみのユキワリイチゲ


タチツボスミレが育っている。 シコクブシの若葉も多い。


  今では、歩く人のほとんど居なくなった古道だが、 石積みが長く続く。 崩壊しかかっているところも多い。 自然林の中は、苔むした岩も多い。

 別子銅山が繁栄し、粗銅1トンを精錬するのに、 薪6トンと木炭4.8トンを必要としていた頃には、 重要な炭の道であったのだろう。
 その当時は、加茂の各奥地で産した木炭を、 川来須から馬により、このルートで天ヶ峠を越えて宿(しゅく)に集積し、 宿から別子東延まで運搬したらしい。


苔むした岩が多い。







  天ヶ峠までのちょうど中程にある、大岩で休憩する。 ここからは、西条市内や瀬戸内海を展望できる。

 雲も出てきて、風も少し強くなったようだ。
 
檜の切り株に、檜が芽生えている。


西条・瀬戸内海方面の展望、霞んでいる。 天ヶ峠へと続く尾根筋。










 天ヶ峠に近づくにつれ古道は、うっすらと雪化粧。
 何度か渡る小さな谷も、流れが氷って、つららになっている。







  天ヶ峠の少し手前の、谷を渡る。 少し崩壊していて、足下も氷っている。慎重に渡る。

 

■天ヶ峠

  登山口からちょうど3時間かかって、11時45分に、天ヶ峠少し手前の休憩ポイント。ここで、昼食。

 周辺は自然林が広がり、少し奥にはいると 苔むした岩も多く原生林の雰囲気がある。 近くには、炭焼きの跡も残る。
 雲もかなり多くなってきたが、まだ薄日が射して、寒さはあまり感じない。

 湯を沸かして、カップラーメンを食べる。コーヒーも飲んで、30分ほどランチブレイク。
天ヶ峠の少し手前で、昼食


天ヶ峠周辺の沢も凍り付いている。



■天ヶ峠を下る。

 ここから、天ヶ峠までは、もう5分もかからないが、下山したあとで、いの町に行くので、ここから、下ることにする。

 下りは、ところどころでシュートカットをしながら、少しペースをあげる。
 








 13時40分に、カーブミラーのある旧道に下りる。

 ここで、ミラーに写った姿で、記念写真を撮る。
 雲も少し厚くなってきたが、何とか雨に降られずに下山することができた。


■炭の古道
   早春の山野草

 
 4月になるとスミレが咲き誇り、5月になるとヤマシャクヤクの群生が広がる炭の古道、まだこの時期に咲いている花はわずか。

 スミレの仲間で唯一咲いていたのが、早咲きのアオイスミレ。

 期待していた ユキワリイチゲは、曇った天気のためにほとんどが蕾。わずかに開いている青みがかかった花を眺めて満足する。
ユキワリイチゲ、花の開き方が微妙。




ナツドウダイ ヤマアイ


オカタツナミソウの花の後 まだつぼみの、ツルシキミ


徳川家の紋所の”葵の御紋”に葉が似ているので、アオイスミレ。
スミレの仲間の中でも、花が咲く時期は早い。




■りぐりの山茶

  炭の古道を歩いてから、みんなで車に同乗し、いの町の”りぐりの山茶”に向かう。
 
 お茶の話を聞きながら、”りぐりの山茶”を飲んで食べる。